2008年11月28日

「長生き」が地球を滅ぼす・・・・生物的時間からみたヒトの寿命

[目次]
プロローグ 東京は悲しいところ―ネズミなみの人口密度で暮らす異常さ
第1章 動物の時間―動物によって時間は異なる
第2章 動物のエネルギー消費―恐竜は意外に小食だった
第3章 エネルギー問題を考える―日本人はゾウなみのエネルギーを使う
第4章 現代人の時間―人はエネルギーを使って時間を早める
第5章 ヒトの寿命・現代人の寿命―縄文人の寿命は三〇歳
第6章 老いを生きるヒント―意味のある時間は次世代のために働くことによって生まれる
エピローグ 天国のつくり方―ナマコに学ぶ究極の省エネ
付録


ある本を読んでいたら、この本が紹介されていた。その本が何であったかはもう忘れたが、この本の書名がちょっと刺激的で、しかも割と私の考え(少子化よりも人口増加のほうが問題が多い)を補強する話かもしれないと思って読んでみた。
著者の名前に見覚えがあると思ったら、「ゾウの時間、ネズミの時間」(2008年06月11日読了)の著者だった。

「ゾウの時間、ネズミの時間」では、「動物はサイズ(体重)によって、その動物が感じる時間の早さが異なる」というのがエッセンスのひとつだったが、本書では、代謝時間という「時間」概念を示し、エネルギーとの関係を考慮し、少子化・高齢化やエネルギー問題等々へと話を展開している。本書は、エネルギーをたくさん使うと、時間が速く流れるという話である。実に面白かった(興味深く読んだ)。

本書では、現代人は長生きし過ぎで、現代人の長寿は「不自然」である!と断じている。
ヒトはサイズ的にいうと30年程度の寿命しかないはずの生き物であり(日本人の平均寿命(15歳を超えて生きた人の平均)も室町時代ぐらいまでは33歳ぐらいだったらしい)、生殖上の機能劣化や子供が成長するまでを「寿命」とする(子が生殖活動に参加できるようになるまで育て上げると寿命)という観点からみても50年程度の寿命しかない。それなのに80年も90年も生きるのは、長生きし過ぎである。

並外れた長寿が可能なのは・・・・大量のエネルギーを注入しているからである。
現代の日本人が使っているエネルギーは、体重にすると6トンでゾウ並み(ゾウの寿命は70年)だという。ヒトのサイズ的に必要なエネルギーの約40倍も消費している計算だという。

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2008年11月20日

データの罠―世論はこうしてつくられる

[目次]
序章 巷に氾濫する危ういデータ
第1章 世論調査はセロンの鏡か?
第2章 調査をチョーサする
第3章 偽装されたデータ?
第4章 「官から民へ」を検証する
終章 データの罠を見抜くためには


新聞やテレビなどで、しょっちゅういろいろな「調査結果」が示されている。「内閣支持率」、「視聴率」、「経済波及効果」、等々…。特に選挙前の報道でどの党が優勢かなどという話や、選挙の開票直後の「当選確実」にはいつも胡散くささを感じている。
世論調査などのデータにどれ程の客観性や正確さがあるのか?極く一部からの抽出データから全体の傾向を知ろうとするとそこにどの程度の誤差を見込むべきなのか?

本書では、さまざまなデータを検証することで、データ取得に関わる問題点や解釈に潜む罠を示していく。結構興味深かった。

サンプリングの仕方、質問設定のし方や提示の順番で調査結果は大きく変わり、サンプル数や有効回答率がどのような数値であるかもデータを解釈する上では重要であることがよくわかった。

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2008年11月16日

釈迦vs老子vsソクラテス!?


実に愉快なパロディ小説だ。
古代インド・釈迦の時代にタイムスリップしてしまった現代の少女とダイビングスクールの校長は、現代に戻るためには歪んでしまった歴史の流れを正しい流れにしなければいけないということで奮闘する。弱小な仏陀教団を世界宗教にするために、まずは「十大弟子」と対決して弟子にし、次に中国に拡大するために老子と対決する。そして最後はギリシャに飛んでソクラテスとも対決する。釈迦も十大弟子も老子もソクラテスも、その人物像はそれぞれに愉快にパロっている。ソクラテスとの演劇対決では、芝居や歌のパロディもあり、とにかく愉しい。文庫本300ページ余りの分量だが、夜中寝る前に半分、朝食後に残り半分で一気に(?)読んでしまった。

同じシリーズに「タイムスリップ森鴎外」、「タイムスリップ明治維新」、「タイムスリップ水戸黄門」があるらしいが、その前にデビュー作「邪馬台国はどこですか?」を読んでみたいなと思う。



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