2009年06月29日

転生

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転生 (小学館文庫)
仙川 環
2006/10/01

今月はじめに読んだこの著者のデビュー作『感染』に続く医療ミステリー第二弾!
元大手新聞社記者で現在フリーライターの女性深沢岬は、仕事の依頼で待ち合わせたホテルのロビーで、ベビーカーに乗った赤ん坊を目の前に放置され、「その子はあなたの娘だ。引き取ってもらいたい」という電話を受ける。出産どころか妊娠の経験もない岬だが、唯一思い当たる前歴があった。

たった一つの手がかりを追ううちに産婦人科医殺人事件の容疑者になってしまう岬。「前歴」をどうしても隠さねばならない彼女は、刑事から逃亡しながら、記者経験を生かして真相究明に奔走する。

主人公と刑事、真犯人との緊迫しためまぐるしい攻防がページを駆ける。やがて明かされる真実。『感染』と同様に最近の医学(生物学?)テーマを取り込んだ医療ミステリーが面白くて、文庫本317ページを1日で読んだ。

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posted by shirube's BLOG @seesaa at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本との出会い

2009年06月27日

新聞が面白くない理由

[目次]
プロローグ
第1部 記者クラブの堕落
 国民の税金で接待される新聞記者たち
 新都庁の豪華記者クラブ
 宮内記者会の「白紙領収書」
便宜供与で曲がるペン
 「権力の監視機関」か「利権の受け皿」か
 新聞記者操作マニュアル
第2部 朝日新聞社の正体
 朝日のリクルート汚染
 広告掲載拒否事件
 朝日のタブー「情実入社」と「天下り」
 トップ人事の後遺症
 権力から独立できない「社会の公器」
 サイドビジネスの陥穽
 押さえ込まれる社内言論
第3部 消えるジャーナリズム精神
 新聞記者が巻き込まれた『論際』汚染
 他のメディアの記者を排除する新聞記者
 新聞に個性と魅力が問われるとき

衰退一途の日本のジャーナリズムの根本の病巣が「記者クラブ」の存在にあると説く第1部では、官公庁と癒着を続ける記者クラブの闇を暴く。記者クラブは官公庁だけでなくそれに準じる民間企業にまで巣食っている。広いスペース、税金から支出される通信費、光熱費……。官公庁から便宜供与を受けて他のメディアを締め出す。

記者クラブに税金がどの程使われているのか、その結果として報道がどれだけゆがんだものになっているのか、行政側と報道側の両者の問題点が明らかになっていく。

他者を批判する限りは、自らの襟を正しておかなければならないという基本的な倫理観が「新聞」には欠如している。 第2部では、記者クラブから離れて、大新聞社の腐敗を一例にあげて、日本の大手ジャーナリズムを批判する。


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2009年06月01日

感染

ウイルス研究を専門に研究医の主人公の夫は、アメリカ留学中に臓器移植を経験している第一線の外科医だが、いまは家庭での会話は殆ど無い。ある晩その夫に掛かってきた謎の電話、夫は"女からの呼び出しに"出かけていったまま音信不通になる。
世間では幼児誘拐殺人事件や放火事件が続発していたが、夫の前妻との間の子が誘拐され、やがて幼子は焼死体で発見される。
連続する事件と夫の失踪との関係は? 夫の失踪の裏に画された危険な策謀は、医学界を揺るがす大きな事件に発展する。「感染」というタイトルが暗示する事件の真相と夫の経歴にある臓器移植が複雑に織り成すストーリー。

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posted by shirube's BLOG @seesaa at 19:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本との出会い
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