2008年07月21日

エコロジー幻想

[目次]
序章 あまりに皮肉な「最も幸福な環境」
第1章 部分的には正しく全体では間違っているエコロジー
第2章 「環境にやさしい生活」の科学的な間違い
第3章 「目に見えるもの」より「目に見えないもの」を考える
第4章 自己満足でない「感動のある環境」で生活する
第5章 日本復活のカギを握る“エコロジー”発想

世に出ている多くの省エネ製品やエコ製品、あるいはエコ活動などを、「部分的には正しいけれど、全体では間違っている」という見方で一刀両断していく。環境保護活動がかえって環境を悪化させているという論は結構ショッキングだ。

田舎暮らし、太陽電池ほかの自然エネルギー利用、等々。感覚的な議論は止め科学的な議論をするときだと書かれているが、少なくともこの本では、具体的なデータの提示が少なく、科学的というよりも哲学的だ。
著者の話、結構私が日頃モヤモヤとした状態で考えていたことを明確な言葉にしている面があって、読んでいて面白かったけれど、反対の立場の人を説得する程の論拠には乏しい気もした。それぞれの問題を単純化しすぎて、いささか乱暴な論理になっているように感じた。
数字・数式を少なくして誰もがサラリと読める本にしたかったのかもしれないが、サブタイトルの「『環境にやさしい』が環境を破壊する」ことを主張する上で、もっとデータを増やして(ないわけではないのだが少な過ぎると思う)解説した方が、説得力が増したように思う。

とはいえ、いま巷にあふれている安易で盲目的な環境保全活動を戒め、環境問題の本質を「科学的」に見極めようという視点の提示は評価でき、一読に値すると思う。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 14:05 | Comment(1) | TrackBack(0) | 本との出会い
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