2006年05月26日

説明会、初体験

都市計画下北沢駅周辺地区地区計画に関する「地区計画原案説明会」という標題の世田谷区が主催の説明会に行ってきた。こういった説明会に参加するのは、初めてだ。しかし、説明を受けたっていう認識が全然もてないまま、閉会になってしまった。

開会の宣言の直後に、肉声で動議を出す人がいて、その後、マイクを使って制止する主催者側の司会者の声と、マイクを使えずに肉声で何かを訴える人々の声、さらに彼らに向って叫ぶ聴衆からの声が入り乱れた。ステージの上と、ステージ下の聴衆席の前方部分は騒然としていた。

その騒然とした中、スライド映像と録音音声が流れた。映像は、人の影になってしまって、ほとんど見えない。語り手はステージにそれらしい人はおらず(女声なので、いないのが明らかにわかる)、勝手に話が進んでいく。それが「説明」らしい。音声からは何も伝わってこない。

映写会が終わると、質疑応答が始まった。説明がちゃんと聞けてそれに対して質問しているかのような質疑応答。なぜ誰も、説明が見えなかった・聞こえなかったと訴えないのだろうか? 私はそれを言おうとしたが、発言の機会はなかった。質疑の時間が限られていて、求める人全員の質問は受け付けられないうちに、時間切れの閉会宣言。

質問を聞いて、多くの人が不満を持っているのはよくわかった。しかし、区側が何を説明したのかは全くわからない説明会だった。
会場の状態に無関係にバックグラウンドの音と照明のように流されたものが「説明」だなんて、酷すぎる。

あらかじめ出来上がった映像と音声を見聞きするのなら、ビデオテープかDVDに録画して回覧するか、インターネットで流せばすむ。説明は、ちゃんと顔を出して名乗れる責任ある人が肉声で(勿論マイク・スピーカを使っての電気増幅ありで良いのだが)、話すべきだ。誰だかわからない人の話など信用できない。それでいて、質問者には、住所と氏名を最初に言うことを要求するのだ。

質疑応答の最初の発言者が、どのような動議を出したかったのかの話をした。説明会の意味を問う、正に「説明」の前に行うべき動議だった。相手の話を聞かず、問答無用で分からなくてもいいから見えなくても聞こえなくていいから「説明」を流すというのは、民主主義じゃない。

「説明」映写の流れている時、マイクなしの声で、このまま説明を聞くと、それで説明会が行われたことになってしまうから、その前に話をしたいのだと訴え続ける叫びがあった。その通りになった。説明なんて事実上なかったのに、説明会が行われたことになってしまった。

世の中の説明会って、ほとんどこんなものなのかなと、とてもガッカリした。こういう説明会に出ると、出る前は反対の立場になくても、主催者の横暴な態度に反発を覚え、内容も知らないうちから反対しないではいられなくなる。

帰宅後に見つけた関連WEBサイト:
“Save the 下北沢” 世田谷区の「地区計画(原案)説明会」について
[区のおしらせ(広報せたがや)2006年4月25日号]PDFファイルへのリンクページ:2面「きたざわ」の欄に、説明会・意見提出に関する告知
[PDF] 「下北沢駅周辺地区地区計画骨子案」への意見
=Save the 下北沢= 下北沢に何が起こっているか
[PDF] 下北沢駅周辺地区における都市計画道路「補助 54 号線」の 事業認可の見送りを求める要望書東京都知事宛 from 下北沢フォーラム
「HTML by Google」下北沢駅周辺地区における都市計画道路「補助 54 号線」の 事業認可の見送りを求める要望書東京都知事宛 from 下北沢フォーラム
[PDF] 下北沢駅周辺地区における都市計画道路「補助 54 号線」の 事業認可の見送りを求める要望書世田谷区長宛 from 下北沢フォーラム

下北沢フォーラム
市民活動スクランブル
コモン法律事務所
下北沢再開発を考えるページ
「下北沢駅周辺地区 地区計画」素案についての意見
下北沢地域の地下化と「街づくり」

世田谷区上記の幾つかのWEBサイトからこの地区計画の区によるWEBページへのリンクが入っていたが、全てリンク切れだったので、とりあえず、区のトップページをここに掲載
 世田谷区都市整備部●都市整備方針の概要・第3部 北沢地域整備方針の概要
世田谷区北沢総合支所街づくり部街づくり課
 下北沢駅周辺地区街づくりのページ
  地区計画

Googloで検索しても、世田谷区役所のトップから検索しても、この地区計画のページになかなかたどり着けなかった。Googloの方はともかく、世田谷区役所のトップから行き着けないというのは、ちょっと問題だと思う。説明会で配布されていた資料の一番最後に記載されていた「直接のアドレス」http://www.city.setagaya.tokyo.jp/topics/kitazawa/machidukurika/ からようやく行き着けた。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 22:33 | Comment(2) | TrackBack(1) | 世の中のこと色々
この記事へのコメント
はじめまして、この説明会で質疑応答の最初の質問者であり、「動議」の申し入れをしていた“Save the 下北沢”の代表です。
説明会に参加した方のとても正直な意見を掲載してくださりありがとうございました。
今回はこの問題に関して直接の意見表明ができる最後のチャンスになるかもしれなかったので、少し強引な手法をとらざるをえなかったため、普通に会に参加した方から、どう見えていたのかが、とても気になっていました。
shirubeさんのブログを拝見して、伝えたかったことはしっかりと伝わったのだとわかり、とても安心しました。
先ほど、私のブログからこの記事にトラックバックを貼らせていただきました。よろしければご承認ください。
記事の掲載、本当にありがとうございました。
Posted by 金子賢三 at 2006年05月31日 10:59
金子賢三様、コメント&トラックバックありがとうございます。
トラックバックの記事、読ませていただきました。そう、やはり用意周到にあの説明ビデオは用意されていたのですね。
強引な行政に対して、我々庶民はどう対抗したら良いのでしょうね。何か考えないといけないですよね。
Posted by shirube at 2006年06月01日 00:13
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Weblog: シモキタな日々
Tracked: 2006-05-31 10:44
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