2011年08月01日

インターセックス

インターセックスが何を意味するのかも知らずに何故か気になって手に取った本だった。460頁の大著だが、スラスラとほとんど一気に読めた(本当は徹夜して一晩で読んでしまいたいところだったが、自重して午前3時に中断し、睡眠休憩が入ったので一気読みではない)。
一応のジャンルは「医学サスペンス」に入るのだろうか。サスペンス仕立てにしなくても読み進めたくなる内容だが、サスペンス仕立てであることで、読むスピードが速まったことも確かだ。


インターセックスとは、男女どちらでもない性器官をもっていることを指す。そんな人々の苦悩を、一人の女医を主人公にして、様々なインターセックス「患者」たちとその家族、医師たちの葛藤を描いている。
「ひとは男女である前に人間だ」と説く主人公が、高度医療の聖地のような病院を舞台に活躍し、医療の錯誤と問題点、そして人間の尊厳を問う。

病院も主人公もちょっと理想的過ぎる−順風満帆すぎる感じがする。でも、最大のテーマのインターセックスの話に見事な照明を当てるためには悪くない演出だと思う。
ストーリー展開が面白いというよりも、書かれた内容が興味深かったという1冊だ。

同じ著者により、同じ病院を舞台に、別の小説が書かれているようなので、引き続き読みたいなと思う。そこでは、臓器移植や生殖医療の問題が扱われているはずだ。もし、この本の続編的なものが既にあるなら、それも読みたいと思う。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 14:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本との出会い
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