2012年10月20日

パズル・パレス

404295510X

パズル・パレス 上 (角川文庫)
ダン・ブラウン 熊谷 千寿
4042955118

パズル・パレス 下 (角川文庫)
ダン・ブラウン 越前 敏弥

「天使と悪魔」(2000年)や「ダ・ヴィンチ・コード」(2003年)の作者ダン・ブラウンの処女作で1998年の作。

アメリカ国家安全保障局のスーパーコンピュータが、元局員に狙われるという話。話は、パスワードを獲得する攻防で、「天使と悪魔」や「ダ・ヴィンチ・コード」のような宗教色がないので、映画化された2作よりもずっとわかり易く今日的。話の内容はほとんどスパイアクション映画的に展開していく。当然のように話は2転3転して後半に進むにつれて話に引き込まれて本から離れられなくなり、読む速度が高速化してしまう。ただし、最後の「推理」にはイライラした。紆余屈折を経て、私が最初に頭に浮かべた答えがそのまま解答だったのには少しガッカリ。まあ、最後の謎解きを読者が先行して推理できるようにして優越感を持たせて喜ばせる手法なのかもしれない。


日本人2人が登場するが、その名前があまりに日本人とは思えないものなのに吃驚。本文の中で彼が日本人だと記されるまで、日本人だなんて思わずに読んでいた(ひょっとして…って思わせる描写はあるけれど)。まあ、同じ名前の読者がいない方が良いという配慮なのかもしれない。

「犯人」が死ぬところから話が始まる。彼の遺作となった一種のコンピュータ爆弾の「爆発」をなんとしても阻止したいアメリカ国家安全保障局が、彼の残したはずのパスワードを求めて右往左往する。「犯人」がいないだけにこの攻防は思わぬ方向に進み、なんとも不可思議な展開になる。パスワードを求める「探偵」役に指名されたのは、保障局主任の女性主人公の恋人である民間人の言語学大学教授。翻弄されるアメリカ国家安全保障局の内部での抗争。誰が犯人側なのか否か?派遣された「探偵」の運命はどうなる?スペイン・セビーリャとワシントンで話は交互に展開して行く。

スパイたちの持っている通信機器に古さはあるけれど、話は今現在にありそうな話になっている。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 08:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本との出会い
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