2012年10月23日

震える牛

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震える牛
相場 英雄

2012年2月初版発行。
表題を読んでも、何の話かさっぱり想像できなかったが、読んでいるうちになるほどうまいタイトルだと思った。
話は、継続捜査担当の刑事が、発生から2年が経つ未解決事案の居酒屋強盗殺人事件の捜査を命じられるところかた始まる。初動捜査では犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んだ事件であるが、継続捜査担当刑事が事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直すと、そうではないだろうという方向性が出てきた。
事件の際、居酒屋店員以外に、互いに面識のない獣医師と産廃業者の2人の客が殺されていたのだが、彼らの繋がりを探るにつれて、大型商業施設の地方進出に伴う地元商店街の苦境の問題や加工食品の安全の問題が顕在化していく。
事件推理ものというよりも、その形式で語られる社会問題啓発ものだ。
シャッター街に象徴的な地方都市衰退の問題と、食肉「偽装」事件に表れた食の安全問題を考える。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本との出会い
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社会派としてはいい出来:震える牛
Excerpt: 震える牛作者: 相場 英雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/01/31メディア: 単行本 正統派の社会派ミステリ。 ここでは明記しないが、元ネタとなった事件・社会問題は5〜6個簡単に..
Weblog: 本読みの記録
Tracked: 2012-11-27 21:34
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