[目次]
まえがき
1 すべてを破壊していく〜世界を震撼させた「破壊戦略」
2 すべてを凌駕していく〜小さな駐車場の「サーチエコノミー」
3 すべてを再生していく〜一本の針を探す「キーワード広告」
4 すべてを発信していく〜メッキ工場が見つけた「ロングテール」
5 すべてを選別していく〜最大の価値基準となる「アテンション」
6 すべてを支配していく〜ネット社会に出現した「巨大な権力」
あとがき
検索は勿論だが、Google ニュース、Gメール、Google Mapなど、最近はグ-グルと無縁な日はなくなってきている。
グーグルは便利。ただ、そう思っていた。でも、.....
先月21日にNHK-TVで「グーグル革命の衝撃」という50分の特集番組があった。その後深夜時間帯に再放送もあったので、見た人も多いかもしれない。私は、HDDビデオに録画して見たのだが、ほとんど知っているような内容だったので、見てすぐ消去してしまった。しかし、その番組を見て、ほんの少し恐いなと思った。手放しでグーグルは便利だと使っていていいのかなと気にかかるようになった。
その記憶があったので、「ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか」の著者:佐々木俊尚が書いたというこの本を偶然に見つかた時は、すぐに読みたいと思った。
すらすらと読めて、しかも面白かった。NHKの放送より内容が深く切り口も鋭いと思う。
次々と便利なサービスを打ち出し、それによって次々と既存の経済構造を破壊していくグーグル。
初めは便利なサービスに過ぎない。だんだん、何のためにこんなサービスを無料でしているのという疑問が生じる。便利で無料のサービスのその先にあるものは何?
グーグルは、かなり秘密主義のようだ。検索のランキングのアルゴリズムが秘密なのはまだ良いとして、「グーグル八分」や「アドセンス停止処分」をするに当たって、何故その処置をするのかの説明がほとんどないというのは、独裁者気質を感じないではおれない。
第6章のキーワード:支配は、NHKの番組でも垣間見られたが、この本ではもっとハッキリ描かれている。ジョージ・オーウェルが書いたビッグ・ブラザーに似たものをグーグルに感じるのは私だけではなかったようだ。
全ての情報を握られてしまう底知れぬ恐怖。
この本を読む前も読んだ後も、グーグルが情報を監視し支配しようとする意志が善意によるものなのか悪意に満ちたものなのか分からない。
だけど私は思う、唯一神はいらない! グーグルであれなんであれ、神のごとく君臨するものは拒否したい。
