2008年03月03日

パンツの面目ふんどしの沽券


4480816399
パンツの面目ふんどしの沽券
米原 万里
筑摩書房 (2005/7/10)


[目次]
1章 四〇年来の謎
2章 よい子の四つのお約束
3章 ルパシカの黄ばんだ下端
: 紙という名の神
: パンツとズロースの相違
: 
12章 イエス・キリストのパンツ
13章 複数形の謎
14章 イチジクの葉っぱはなぜ落ちなかったのか
: 
19章 パンツは馬とともにやって来たのか?
20章 タイツにまつわる二つの悲劇
: 
24章 乗馬が先かパンツが先か


全編パンツやふんどしといった下半身下着の話だ。著者の子供時代の海外生活の際に見た手作り女性パンツの話もあれば、キリストが磔になったときの腰を覆っていたものは何だったのかと言う話や、さらに古来のアダムとイブのイチジクの葉に絡む話。意外と面白い。
ふんどしは日本男児の専売特許ではなく元々は女性がつけていたとか、褌の由来から日本民族の北方由来か南方由来かを探ったりもする。
スカートとズボンの関係、騎馬民族の馬に乗ることとズボンとの「卵が先か鶏が先か」の関係。

現在「発明マニア」という結構政治批評色の濃いエッセイを並行して読んでいるので、これまで読んだ本との比較も含めて、著者の視野の広さに驚かされた。

参照&引用している文献が凄い。日本語・ロシア語・英語だけでなく、各国の言語でどのように記述しているかまで戻って歴史を紐解いている。「聖書」だけでも、いろんな言語のものを読んでいる。アラビア語やヘブライ語の文字群を引用されたって、こっちはチンプンカンプンだけど。

『ちくま』2001年8月号〜2003年7月号連載を単行本化。

posted by shirube's BLOG @seesaa at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(1) | 本との出会い
この記事へのコメント
>著者の視野の広さに驚かされた。

彼女の書評が読めないことが、私が本屋に行く回数の減ったこと(文春の立ち読み!)、の理由であります。
Posted by 古井戸 at 2008年04月16日 11:29
もっともっと、書き続けて欲しかったです。
Posted by shirube at 2008年04月16日 23:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/88207481
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

『発明マニア』 (毎日新聞社) 米原万里
Excerpt:                                http://mainichi-shuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-620-31805-9 ..
Weblog: 試稿錯誤
Tracked: 2008-04-16 11:30
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。